ウメ

バラ科の落葉小高木。 中国原産。奈良時代の前に渡来。各地で古くから植栽され、九州では野生化している。高さ10m、胸高直径60cmに達する。はじめは花の美しさを重んじた樹であったが、鎌倉時代のあと果実の利用が始まり、家の周囲などに植栽されて、悔林も作られた。葉が倒卵形、花色に白、淡紅、紅などがあり、果実は球形で果肉に密着する核がある。材は紅褐色。辺材は黄埠色。肌目は緻密で、磨くと光沢が出る。銘木としては、床柱、壁止め、板顆、欄間などに使用される。皮肌を生かして丸太として珍重される。花の香りが詩歌にうたわれて大変に有名ですが、へンズアルデヒド、エストラゴール、ベンジルアルールなどが香りの成分である。ウメの利用方法は、古い時代に青悔を燻して薬用に使うのが主であったが、やがて梅干しや悔酢、梅洒へと利用が広がった。

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