マメ科クララ属の落葉高木。 中国原産のエンジュの変種であり、日本へは仏教と相前後して渡来したものと推定される。 古来、中国では槐は縁起のよい木とされているが、中でも変種の枝垂れ槐はその最高種とされ、 庭木として珍重されてきた。また、枝垂れ槐はそのままでは立ち上がりにくいので、直立するエンジュの適当な高さに接木して庭木に仕立てるとのことである。葉は奇数羽状複葉で、互い違いなっている。小葉の形は卵形である。 開花時期は7-8月で、マメ科に特有の淡いクリーム色の蝶形花が付いている。10-11月には数珠状にくびれた豆果をつける。花を乾かしたものは、煎じて止血薬にする。