イロハモミジ

落葉広葉樹。カエデ科カエデ属、そのほとんどが北半球の温帯に分布し、各地に自生している。自生地の気候や地形、地質、海抜などの環境に適応して、葉の形や大きさ、葉色、樹形などの性質や形態が個々に変化、進化して雌雄同株、その中間の雌雄別株の品種などある。まれであるが熱帯にまで進出していったものは、落葉せずに常緑してしまった珍しいものもある。もみじの語源は秋に葉が赤や黄色に色づき、変わっていく様子を古く「紅葉づ(もみづ)」と言った動詞が転じたことから由来しているといわれている。また、イロハモミジ葉が大変美しく好まれ、鑑賞されたことから人の手を広げた形の葉を代表してもみじと呼ばれるようになった。植物学的にはもみじもカエデも「カエデ」と言い、どちらも分類上カエデ科のカエデ属の植物である。もみじとして親しまれているカエデは中国や朝鮮半島に数種の自生があるのみで、それ以外は日本列島にありわが国はカエデ科植物の宝庫である。現在では、原種園芸品種を合わせて400種類以上もある。

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